丹波での設計のほうをまとめます。
まず課題の説明を。
丹波のとある町にて、「大地の小屋」と銘打った、休暇小屋つまり別荘みたいなものを建てろというものでした。
敷地は各自自由に選ぶこと。
各自、イメージを組み立てながら敷地を選んで、
敷地と建物との関係を考えて、
詳しい図面は要らないんだけど、
考えたコンセプトとスケッチ、
周辺と敷地模型、その建物自体の本模型とを作ってA1のベニヤ板にレイアウトしてプレゼンします。
「大地の」なので、
敷地と建物との関係を重視して、その建物がどういう理由・位置・目的でその敷地に建っているのかをよく考えます。
そして「小屋」。
まず俺はこの合宿で「住宅ならざる」建築にふれたかったので、
初めから「住宅」を作る姿勢じゃなく、
休憩小屋を作る姿勢で合宿に参加していました。
ていうか「住宅」を作ることが眼中になかった。
それに合宿場所が田舎っぽくて、雑木林の中の屋根とベンチ、なイメージを行く前に勝手に作ってました。
いざ行ってみると意外に町中。
クーラーは(そういうスタンスの家だから)無いけど、コンビニは無いけど、普通に自治会だってあるまちなかだったので、熊避けの鈴要らねぇー―――な、
それくらいのギャップでした。
なのでカップマルタンを参考に出されたときは「は?」って思いました。
あれは「別荘」で、風呂もトイレもベッドもあったりする「住宅」に限りなく近い。
課題をよく考えれば一目瞭然なんだけど。
それに俺ははじめ気が付かなくて、
「人が自然に集まってくるような、人が集まってお喋りとかできるような休憩小屋」
を、そのままとりあえずイメージをスタディにしてみて教授に聞きに行ったら、
「それはただの公民館だから。」
―――そりゃそうだ。
それでちょっと我に返ったり。
公民館のあるまちにさらに公民館は要らん。
ていうか、施主(その敷地に住む人)がいるの忘れてました。すみません。
というわけで急遽生活スペースを確保しようとして、模型の作り直しは勘弁だったので、その形を維持したままなんとかコンセプトをこじつけながら組み上げて、
添景とか植栽とかを仕上げたので、
ちょっと不完全燃焼のまま提出&プレゼン。
プレゼンの中身は割りとうまくいったので満足しましたが。
コンセプトをこじつけながら、スタディ模型に新しいものを付け加えつつ、配置を変えつつ、
やってたんで組み立てやすかったのかもしれない。
質疑応答でも今までに比べてかなりうまく応対できた。
歯車があってたというか。。。
他のみなさんの案を見てると、そう来るか、てな自分の脳内では考えつかないものばかりで、
やっぱり一つの脳みそじゃダメだなと実感しました。
ただ…まあ。
自分のスタンスとか思想とかと違うとこうも悶々とするものか、とも実感しました。
そんな感じで、主題から外れてると思ってたのに教授賞を頂いてしまったという…
おそれおおいです。
だけどちょっと誇り。
そんな丹波地域再生ゼミでした。
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