お久しぶりです。
製図の話を全然してないけど、まあいいや←
今度また、建築感についてとくとくとまとめたいけど。
学内で、まったく個人的に、スケッチやドローイングに関する研究会的なものを立ちあげました。
サークルみたいなものになりそうな、なってしまわないように、ちょくちょくと進めていきたいと思ってます。
いや、他にやることはいっぱいたくさんあるんだけど。メールの文面考えたり、レイアウト考えてたりしてたらいつの間にか1週間たってるんだもんなあ。ああこわい←
やります。死ぬ気でやりたいと思います。死ぬ気でやっても終わらないから、よし死んできますって言えちゃうんだけど…
主題はですね、色で遊びたいという話。
絵の具じゃなくてもいいけど、絵の具が一番いいけど、色を混ぜたり塗ったりして遊びたい。
先月あたりから、緑色について考えている。
実は色の中ではあまり好きではない色。
数年前は特に考えてなかった。
嫌な色はと言われると無いと答えるけど、好きじゃない色はと聞かれると「緑」と答える。
好きじゃない、というのは語弊があって、ではなぜと言われると、緑のものによって好き嫌いが分かれるらしい。
緑の服は嫌。ただしカーキという色や迷彩服は除く。
緑の建物も嫌い。自分の家の色だけど、最近違和感を感じ始めてきた。
抹茶の色は好き。ただし食べ物の絵でないと無理。
緑色の文房具。あまり好きではない。ただし原色グリーンと真っ黒のコンビは好き。
植物の葉っぱの色。大好き。
緑の車。よくわからない。
バス停の屋根の色、防護ネットの色、プラスティックの緑。気持ちが悪い。
固定観念に左右されているのが大いにあるけども、分析した結果、人工のものに近い物体が緑色をしてると、気分が悪いらしい。
自然のものに近かったり、ものはどうあれ自然の緑に近い色だったり、自然そのものだったりする場合は特に嫌悪は感じない。
人工物には、葉っぱの緑らしからぬ緑色であって欲しい、という観念があるらしい。
自分自身は植物になれるわけではないから、身につける物が緑色になるのは気持ち悪い。
建物や車は植物と一緒に景観に溶け込むから、緑でもまあ、なんとなく受け入れられるけど、
家の壁全面が一様な緑だとちょっと、うん?ってなる。
たぶん、家の壁全面が植物に覆われることがあったとしても、一様な緑ではないから。
葉っぱの色は一色ではなくて、たまにイラストレーターさんでもそんなふうに描いてる方はおられるんだけど、
絶対に植物の緑は、一本の木でも一色では無いはず。
明るさや鮮やかさは、光の加減によって変わることはあるから、同じ株の植物なら同じ色で描くと思われるんだろう。でもそれは違って、葉っぱの先がすこししおれたり枯れたりすると、ちょっと色相が変わる。黄色っぽくなる、茶色が混ざる。
もちろん黄葉とは別の感覚。それが一本の草や木で見ると、部分的に絶妙に色が変わって見える。
大きな木になると、それにさらに遠近法による色の変化が現れる。
これは、とあるアニメーターさんがテレビで言ってたことで確信したことだけども、
近景の緑は鮮やかで色の変化が細かく、遠景の緑は全体が茫洋と浅い青に近くなる。
山肌なんかはほぼ100%が植物で埋まってるはず。
遠景で山脈が見えるとき、緑色ではなくて青色に見えるはず。雪山であってもはげ山であっても実は変わらない。緑や岩肌、雪の白でも、距離が遠くなればなるほど同じ青に近づいていく。
だから大きな木である場合、遠くの葉っぱは青っぽくなるし、手前の葉っぱの隙間から見える遠くの葉っぱの色は暗く青くなる。
目に見えて「青」が目立つわけではないから、普通は分からないだけで、遠い葉っぱを描くときにほんの少しだけ色相を青に近づけて色を足せば、単色で描くよりもずっと雰囲気が出る。
だから緑単色というのはあまりにも人工的な色ってことになる。
葉っぱの色に近い緑の色相と、人工的な緑の色相といっぱいあるけども。
とりあえず、緑はきらい。
色相環の中で、緑だけが異質で、好きな印象を持てない。なぜか分からないけど。
色相にムラがある「緑」は多分好きなんだけど。
緑単色はすきじゃない。
緑の補色は紫。紫は見る場所によって赤みと青みが変わる、とても灰色に近い。
実は青に対しても昔、結構ぼんやりと同じ感覚を持っていたみたい。
青は、もともと空の青や海の色が好きなだけ。
だからプールの色みたいなビビットな水色とかは好きじゃないみたい。
ウィンドブレーカーやジャージでよくある青とか、トタン屋根の青とか。
群青とか藍色とかは好き。
空の色は、いわゆる「雲一つない晴れ空」っていうのはムラのない空色だから、緑と違って青単色でも自然界にある色といえる。
地平線に近くなると白っぽくなるね。でもたかだかその程度のグラデーションだ。単色とほぼ変わらない。
青っていうのは面白い色で、それ以上に紫がとても面白い。
先の植物の話でもそうだけど、青色の影。
小学校の時に一度見たきり、お目にかかれてないしろもの。
横断歩道の白が綺麗な青色になって、空も晴れてて車も程よく少なくて、あの路面の景色はとても綺麗だった。
絵を描くときは、青か紫を影につける。
これをぐっと灰色に近づけると普通の絵になる。
ミソは、物体そのものの色と、見せ方と、描きたい絵の時間帯。
補色というのはとてもアンバランスな色で、
かつ、とても光学的な効果をつくってくれる。
例えば緑の葉っぱには、普通に緑~黄色の光源を当てるのがよし。
しかし影になる部分にも光が必要で、なおかつ先のように遠近法も考えた青みもあってほしい。
そこで橙色~赤紫の差し色を入れる。
光源が当たる部位の真逆、陰るところは青っぽくしていくのでいいのだけど、一番外側の際のところは赤紫の反射光を入れる。
立体感が増します。
大げさに色を入れてはいけないのがミソ。だから難しい。
例2、黄色~赤みの物体の影。
これには青や水色を差し入れる。
黄色には青紫が良し。影にしやすい。
赤と水色ってのはとてもアンバランス。
普通に、光源と同じ色味で反射光を入れてもいいんだけど、
こっちのが劇的になるというか、なんというか。
建築パースにそんなもの求めないから、使うとすれば時間帯による変化。
夕方に近いときは、赤みが増した絵にしたい。朝は多分青みのある絵だと良し。昼は黒い影でくっきりさせるのが良し。
水彩、色鉛筆、データ塗りでいろいろ変わるのがややこしい。
そういう意味で言えば、水彩はとても難しい。
水の調子や、紙と水の具合を見て調整しないといけない。
水彩は重ね塗りが基本で、ということは下の色がにじんでしまうことを考えて上の色を重ねないといけない。
そういうのは、緑はとても表現しやすい。
建物の壁とかでそんな塗り方をしてしまうと、雑多な色合いになって気持ち悪くなるかもしれないから注意。
影の塗り方は時間帯やふんいきによって変えることが大切。
この間も聞かれたけど、影の塗り方はすごく難しい。
色合いの話で言えば
①通常の色で全体を塗って、黒っぽい色(原色NG)を重ねる
②影のところは通常の色では塗らないで、影の部分には通常の色を暗くした色を塗る
この2通りなわけだけども、もちろんこれを重ねてやることもある。
これとは別に、
①グラデーションや通常の色を使って奥行きを表現する
②べたっと一面で塗ってしまう
これもある。
影によって暗くなったところの視界が悪くなるときがある。とても影が濃いとき、昼間から西日が強い夕方とか。
なおかつ、影の奥を特に強調したくないとき、しなくてもいいとき。
そういうときは②の方法でべたっと塗ります。
また、構図上、画面全部が複雑な色合いだと、ごっちゃごちゃして気持ちが悪い。
だから同じ色で塗りたくる面が必要で、それが風景だと、空とか地面(アスファルト一面)とかになる。
アクセントカラーと同じ考え方で、ごちゃごちゃした中にぺらっとしたものを入れてメリハリをつけないといけない。
そういう要素の一つが、影であるときがある。
同じ色で、事物本来の色による影の色むらを出来るだけ抑えて、夕方の風景だと、ぺらっとした紫で統一する。
逆に気持ち悪いときもあるし、役目を持つパース絵とか図面の色とかだと不適切になることがあるので、注意。
メインパースの役割とは何か、とか、個々のイチのパースは立面の綺麗さを見せたいから、とかね。
でもやってみないと分からないこともあるから、シート全体のバランスを見つつやってみよう←
シートの一部分だけすごくかっこいい影が入ってても気持ち悪いから!
っていう話をしたい。
できないけどね!ぐだぐだな話で終わるんだけどね!がんばる!
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