設計製図、最後のエスキース終わりました。
みなさんお疲れ様でした!多分まだがんばってるひとたちはまだいるんだろうな…
集合住宅ですが、
南北平行の分棟型で、大きく分けて4棟に分かれてます。
担当の先生の性格を考えると、今回は下手に、かっこいい(だけの)ものを創ってはいけない。
ひたすら、採光・通風・周囲街区条件などから読み取った「あたりまえ」をクリアするのが大事のようです。
集合住宅にコンセプトは存在しないって、確かにそうだと思います。
光の入らない住宅は作らない、風が通らない住宅は気持ち悪い、隣の住戸から見て圧迫感のあるものは創らない、
敷地である京都。らしいものを創る、「御所」を生かす、
とても難しい敷地条件なのです。
◆北側:長屋など②・③階建ての住宅、もうひとつ向こうの街区には神社
京都の町並みに沿った、MAX2階に押さえた低い住戸。
見た目は町家・長屋っぽい、木造にしたい。…なんちゃって木造?しかし外装は後回し。
250%のためには、この上にさらに積層させる必要がある。確実に足りない。
しかしじかに積層するのではなく、3階以上はセットバックさせて、通りからの見えを軽減しなければならない。御堂筋の高さ制限と同じ!
◆南側:南東はRC3階、南西はRC5階・マンション
南東は今は低層だが、のちに高いビルが経つかもしれない。敷地境界線にぎりぎりに張り出した住戸はふさわしくない。
南側は、住戸を影から出すために北へ北へ動かすためにスペースが空きがち。この空間に植栽を植えたとしても、日が当たらなければ気持ちのいい空間にはならない。
◆東側:御★所! &道路は目隠しetcでシャットアウト
敷地の中で一番いい場所。景観を見る場所、庭を造って部屋を開きたい場所。
敷地の東側は、西側の高層に対して中・低層の町並みを創りやすい。みんな路地だのなんだのにこだわりすぎ。やるなら東側。高層の中で路地、は難しい。
◆西側:長屋など②・③階建ての住宅、北側よりも規模は大きい…
隣の5階のおかげであまりよくないところ。
外の見えは南より北、西より東。MAX3階、こちらも北側同様に3階以上はセットバック。
南西は高くしていい。
ツインタワー並に高く、細く建てる。
ただし高くすればするほど、影による棟間隔は広くなります。日差しが入らなくなるのはアウト。
1階・2階部分をピロティ+駐車場にする案は「せこい逃げ案」。
また、東側の棟①階・②階のフロアレベルを高くしているんですが、これにより中層の階の日当たりをよくしようという狙いがあります。
しかしやるなら、低層階を上げたうえで隣の棟の上層階をずらして、日差しをあてるというのが良策。やってほしかったこと。
1階に駐車場を持ってくるなら、通常の階高よりも下げるのが妥当策。
(引っ越しのトラックとか、クロネコヤマトのトラックとかを考えたつもりで1階・2階をつぶしたんやけども…)